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母親代理人

第3章 三人兄弟






「食った食った〜」



と初めに食べ終わったのは翔くん。
お皿を流しにもっていってくれた



「そんじゃ、お先」


「あーー待ってよ翔兄ちゃんッッ!!」



とご飯を口に駆け込んで、
「ごひほうはま(ごちそうさま)」と


慌てて飛び出した雅紀くん。




残ったのは、



「おかわりしよーっと」


マイペース智くん。
おかわりって、あんた時間大丈夫?



「じゃあ、おーれも」


我が道を行く!な潤くん。
おーれも、じゃないんだよ、君。


「あー、俺やりかけてたゲームあった」


皆さんご存知ツンデレ和也くん。
ゲームしなくていいから




もう7時半なのに彼らはのんびり。




あの2人はさっさと行ったのに、
遅刻とか大丈夫なのかな




「早く行かなくていいの?」




「いいの、俺ら翔ちゃんと雅紀と
 高校違うからね」


「走って5分の距離だしね」


「翔兄と雅紀は遠いから早く行くの」



そっか、
兄弟みんな同じなわけないよね



細かく調べるべきだった....。





「あ、そーだっ!」



もぐもぐご飯を食べてる智くんが
ごくんっと飲み込み、


「今日、友達来るから」


と一言だけ告げて皿を流しに置いて
スタスタとどこかへ行ってしまった




え、友達!?



お掃除しなくちゃ!






「え、智兄どこ行った?」

「和也、そろそろ行くぞ
 ゲームなら向こうですりゃいいだろ」

「ふぁーい」




とゲームしながら歩き始める和也くん



まったく、ながら歩きは危ないよ!





「あ、」




潤くんと和也くんが思い出したように
こちらを見た。



「「行ってきまぁす、お母さん」」




照れくさそうに2人は、
足早にリビングから出て行った。




お母さん、なんて言われた。





…嬉しい....!





 
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