第16章 再会
みんな、知らない3年間の間に
成長して変わっていた。
「元気そうで良かった。
少し心配で気にかかっていたの。
連絡は取れないルールだから…」
と、シュンとしていると
翔くんが私の手を握る
「でも、これからは
遠慮せずに貴女に会えるんだよね」
そうでしょ?と、
私に微笑みかける
その笑顔に視界が滲む。
「…もうっ、すぐ泣くんだから。」
和也くんが私の頭を撫でる。
パチッと目が合うと、
和也くんが照れくさそうに笑う。
「ずっと、会いたかったんですから」
「あの日から俺ら、頑張ったんだ。ね?」
「もちろん!
また再会したとき恥ずかしくないように」
「俺らの気持ちはあれから変わってないよ」
1歩、後ろに下がろうとすると
翔くんがグイッと引き寄せる
「…今度は、絶対に離さないから」