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母親代理人

第16章 再会






あれから3年が過ぎた。



色々な家庭を受け持って、
色々な地を転々とした。


気づけばあれから、


五十嵐家の人達とも隆平くん達とも、
会う機会がまったくなかったな。




なんて、

晴実さんのいる
事務所の前に立ち、しみじみ感じる。



隆平くんは高校2年生、
忠義くんは中学1年生、
祐也くんは小学5年生、


智くんは21歳。
翔くんは20歳。
雅紀くん、和也くん、潤くんは19歳。


みんな大学生になってるらしい。




時が経つのは早いなぁ…、

私は23歳か。




「ちゃん!!」


事務所の扉が開き、

出て来たのは晴実さんだった。



びっくりして突っ立ってると、




「偶然、さっきね。
咲和ちゃんの息子さん達が来たのよ」

「そ、うだったんですね…」


「ちゃんいつ帰るの、って。
だから今日のお昼って伝えたから…、
たぶんもうそろそろ来るんじゃない?」



久しぶりとはいえ、

みんな大人になってるんだよね。



「まあ、中で待ってたらいいわ」

「はい」




なんて、荷物を持って
中へ入ろうとした時




「ちゃん!!!」



後ろから懐かしい声、


ゆっくり振り返ると
晴実さんが


「咲和ちゃんの息子さん達ね」


と微笑ましそうに言って中へ。



5人がこちらへ駆け寄ると、
嬉しそうな笑顔を見せる。




「久しぶり、だね!」


智くんが笑った。


隣に立つ翔くんも、

前に比べて体つきが逞しくなってて
男らしくなってる気がするし、


雅紀くんは優しく笑うようになった。

和也くんは相変わらず、
ツンツンした態度を取っていて

潤くんは、かっこよくなった







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