• テキストサイズ

母親代理人

第12章 自覚






学校も終わってヤスに
「バイバイ」と告げて下駄箱へ



俺の靴入れの前には、


女の子数人待ってたかのように立ってた





なんなんやろ…?


ちょっとドキドキして
近づいて



「俺になんか用があんのやろ」





声を掛けると、


小さく「きゃあっ」と声を上げた





はよ帰りたいんやけど、

なんて思いながら
待っていると



女の子が綺麗に折り畳んだメモ紙を




俺に押し付けてきた。





「メアド!!です!」



顔が真っ赤っかで、


目が合うと恥ずかしそうに
さらにまた赤らめて




女の子達は走り去った。





「…手紙?」




まあ、ええわ。って


開きかけたメモ紙を
再び閉じてポケットにしまった。





早くお姉ちゃんに会いたい。




また笑いあって、

楽しく過ごせたらなぁ






ホンマは、もっともっと
いろいろあるけど



まだ高望みはせえへん。





なんて、思って帰ってたら





『…隆平』






来るはずない、



『やっと、見つけた』




「母さん、」






母さんがそこにいるなんて







/ 139ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp