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母親代理人

第12章 自覚






ソファーに座りテレビを付ける



この時間はニュース系ばっかだなぁ





布団にくるまり、
ただボーッと眺めていたら



隆平くんが起きてきた。





「おはよう、兄ちゃん」



「おはよう。寝れた?」

「…少し」




小さくあくびをする。

可愛いな、このやろう






「…祐也、」



「ん?、」


「お姉ちゃんんとこ、
行ってるみたいやねん。」





ちょっとムスっとした顔で



隆平くんは言った。





「ほんまはさぁ…。
別にどうでもええって思った
人んちの事情なんて知らへんし。
でも、やっぱり、あかんな、俺も
みんな見てると笑ってまうねん
ああ。俺も好きなんやーって…。」





モソモソと喋る隆平くんが、


そっと俺の方を見た





「つまりさ。
気にせんで休めっちゅーことや!!」





隆平くんは顔を赤らめ、




パタパタリビングを出て行った。








「…気にせんで、か。」







「…ちょ、待てよ。
1人でにやけるとか」





むにっと頬を引っ張った。






ああ。



これが、好きになるってことか







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