第11章 10月10日限定彼女(銀八side R-18)
服の上から形の良い胸に手を伸ばす。
「ね、服脱いで?」
「……」
「脱がされるのが好きですか?俺も脱がすの嫌いじゃないし、それならそれでいいですけど」
「ちょ…ちょっと待って…」
うるんだ瞳の先生は言った。
「わかった…から、ちょっと待って」
指輪を外して、ベッドサイドに置くと、そのまま、俺の顔を見ずに服を脱いでいく。
置かれた指輪が鈍く光を反射するのが目に入った。
なるほどね、指輪をしたまま、別の男とセックスはできないってことか。
飼い殺しているはずの鬼が、また、ぞわり、と動き出す。
ちっちゃな輪っかで先生を捉えている男が、これほど憎いだなんて。
「いつもこういう下着つけてるんですか?エロいね、先生」
なめ回すような俺の視線に耐えきれないのか、愛里先生は顔を赤くしてうつむいたままだ。
「それとも、俺のために選んでくれた?」
大人の女性らしい、肌触りのいい下着。
その上から、胸の重さを確かめる。
「やっ……」
「ん?」
「恥ずかしいよ……、あんまり、胸大きくないし…っ」
うん、知ってる。いつも服越しに見てたから。
「俺は楽しいです」
「そんな……っ」
もっといじめてあげてもいいんだけど、俺の方もそんなに余裕ない。
片手で下着を外すと、首筋から鎖骨、そして胸の蕾まで舌でなめ回す。
そのたびに身体の震えが伝わってくる。
ああ、いいね。可愛いね。感じやすいんだ?
左手でもみしだきながら、もう片方の蕾を舌で愛撫し続けると、色を帯びた声がもれた。
「ん…あっ…」
先生は自分の手を唇に当て、何とか声を殺そうとしている。
でも、たぶん意味ないよね。胸だけでこれだけ感じてるんだから、無駄な抵抗はやめればいいのに。
その白い首筋や胸に、自分の印を花びらのように散らせたくなる。
所有権を主張するように鎖骨の上に強く吸いつく。
「あ……だめっ」
「ん?何が?」
「見えるとこに痕ついちゃう」
「『悪い虫に刺された』って言っておけばいいんじゃねえの」
自分で付けた赤い印をなめ回す。
「じゃあ、見えないところならいい?」
左の乳房に再び強く吸い付く。
「ひやっ……や……っ、ああっ、ん……」
震える胸をしつこく舌で転がすと、開きっぱなしになった口から嬌声がもれる。
ふうん、左胸が敏感なんだね。
そういう先生の秘密を知ってる男、あの教師だけ?それともその他に、あと何人もいるの?