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【銀魂/3Z】国語教師の作り方!

第10章 急転直下(銀八side)


だからね先生、今見たこと、俺は自分のために使わせてもらうよ。
ぞわり、と俺の中の鬼が動く。
「ふーん、誰にも言わないでおいてあげてもいいですよ。俺、口堅いから」
冷たい声でこう提案してみる。
俺今すげぇ悪党ヅラしてるだろうな。
「ほんと……!」
先生は心から安堵した顔を見せた。

無防備な顔しちゃって。あの教師のためなら、こんな顔もできるんだ。
そう思うと、自分の心が痛いほど冷えていくのがわかる。
他の男で占められているその心に、一太刀でいいから大きな傷を残したい。
嫌われても憎まれてもいい。
俺という存在を刻み付けたい。

「そのかわり、愛里先生、俺に何してくれます?」
「……何して?」
先生が目を見開く。
「何も報酬ナシに黙ってあげるだなんて、俺そんなに性格良くないからね」
「……坂田くん?」
困惑する先生の顔。
俺が何を望んでいるか、薄々わかっているからこその困惑だよね。
普段ドSで通っている先生がこんな顔をするなんて、いじめ甲斐があるなあ。
俺は優しーーい顔で言ってあげた。
「1日、先生を俺の好きにさせてくれたら、黙っててあげる。墓場まで持って行ってあげますよ」
「……」
「たった1日、24時間。あ、12時間でもいいな。俺の言うこと聞いてください。それが契約」
もちろん「言うこと」には、あんなこともこんなことも含まれているけど、それはわかってるよね?
「坂田くん……」
「嫌ならいいですよー、写真どんどん流すから。先生も困るけど、あっちも困るだろうね。何しろ奥さんいるんだし。新聞部の全蔵に売ってもいいな。学校新聞がスポーツ新聞なみのスクープ載せちゃうのも面白いですよね」
「やめて!」
鋭い声が資料室に響く。
大きな声出したら、廊下まで聞こえちゃうよ。
今は文化祭の準備中で騒がしいから、誰も気にしたりしないだろうけど。
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