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【銀魂/3Z】国語教師の作り方!

第2章 昼下がりの情事(銀八side)


そんなわけで、高2の始まりにあたり、俺はすごくはしゃいでいた。
先生の顔を見るのが、声を聞くのが楽しくなって、学校に休まず通うようになった。
「姫川せーんせ」
「ああ、坂田くんいらっしゃい」
昼休みや放課後、資料室を訪れると、先生はいつも笑顔で俺を迎えてくれた。本の感想をしゃべっていると、彼女を独り占めしている気分になって、俺の心をくすぐる。
資料室にいるときは、教壇に立つ時より雰囲気が柔らかくなるところも、何だか嬉しい。

本に鼻血を垂らしてしまったことを謝ったときは、逆に俺の体調を心配してくれたくらいだった。
真剣な顔を近づけられて、鼻血がますますひどくなりそうだったけど。
出血多量で殺す気ですか、コノヤロー。

俺はバイト代から新品の『雪国』を買って返した。先生は古い本だからいいのに、と言っていたが、本当は、謝罪を盾に、彼女にプレゼントをしたかっただけかもしれない。
普段女に貢がせることばかり考えている俺には珍しいことだった。

そんなふうに、以前とは比べものにならないほど真面目に学校へ通いながら、一方ではバイトに行けば女を持ち上げて甘い言葉をささやき、時々は後腐れのなさそうな女を抱くこともある。
周りには多く「そういう」タイプの女がいるから、ちょっと遊ぶ女に不自由はしない。
深い関係にはならない、利害の一致した女。
だけど。
そんな爛れた恋愛…いや、恋愛以前のスポーツみてぇなセックスばかりしている俺が、先生に対してはちょっと違った感情を持っていることに気づいたのは、それからしばらくした初夏の昼下がりのことだ。
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