第22章 見えなく、して
はやる心を押さえつけるように、わざと呑気に言う。
滑らかな脚を強引に開き、膝の裏に手を入れ、腰を持ち上げるようにして、中に入っていく。
さっき後ろから散々突いてあげたそこは、みるみるうちに俺を呑み込んでしまう。
「あ……っ、あ……やああ……」
「やじゃないでしょ、こんなにうまそうに呑み込んでるくせに」
脚を開いたあられもない姿で俺を受け入れる先生。
奥まで入れると、中も外も震えているのがわかる。
白い肌が灯に照らされる。
俺の身体の下で震える先生の身体は、まるで羽を広げた蝶のようだ。
押しピンで蝶の身体を留めて標本にして、自分のものにするように。
俺の身体を奥の奥まで押しこんで、ベッドにぎゅっと縫い付けるようにして、このままずっと俺のものにしてしまいたい。
身体だけでなくて。
心まで。
「ねえ、先生、こうやって、奥まで突っ込まれるの、好きだったよね?」
「あ……」
漏れた声が快楽に震えている。
「入れただけで軽くイっちゃうくらい、気持ちよかったんでしょ?」
「ん……あ……ああっ……」
「俺、記憶力いいからさ、全部ちゃんと覚えてるよ」
「あ……やぁあ……」
「古典だけじゃなくてさ。先生が身体で教えてくれたこと、全部」
今度はゆっくり抜くように動かすと、中が絡みつくように銜え込む。
うわ、これすごいな。
抜き差しするごとに、中からいやらしい音を立てて溢れてくる。