第22章 見えなく、して
脚がもつれかけている先生をよそに、手近なラブホに入る。
「ちょっと、銀八くん!」
ベッドに押し倒し、先生の身体にまたがってコートと上着を強引に脱がす。
ブラウスと下着を乱暴にたくし上げると、先生の鎖骨から右胸にかけて、まるで持ち主を主張するかのように刻まれた印が見えた。
俺はその印を指でなぞっっていく。
「このキスマーク、さっきの男につけられたの?それとも、もっと別に飼ってる男がつけたの?」
「……」
「ずいぶん独占欲の強い男だね」
「……」
「それとも、こういう風に俺の物だって主張されるのが好きなの?」
先生は顔をそむけたままだ。
それだと、細くて綺麗な首がむき出しになるよ。
「それだったら、俺もつけちゃおっかな」
首を甘く噛む。
痕ついちゃうかもしれないけど、意地悪したい気持ちが勝った。
「あ……や……っ」
可愛い声。
これだけで声出ちゃうくらい敏感な先生の身体。
「でも、だめだよね。このキスマーク、先生の悦ぶところ、スルーしちゃってるじゃん」
俺はそう言いながら、左胸に舌を這わす。
「やっ……」
「やじゃないでしょ」
「あ……あ……」
舌先で転がすだけで、こんなに身体をよじって可愛い声で乱れちゃうくせに。
酔ってるから?そうじゃないよね。
「も……もう……あ……」
右胸をぎゅっと握るようにもみしだき、左の蕾を舌で嬲ると、先生の身体が震え出した。
「や……、やめ……あっ……」