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【銀魂/3Z】国語教師の作り方!

第18章 踏んだり蹴ったり殴られたり(銀八 side)


「あっそ。それならそれでいいけどよ。お前今、そのファミレスに一緒にいた女にゾッコンなんだろ」
「……どうでもいいだろ、そんなこと」
「どうでもよくねえよ。だって、ホストしてる時も死んでる目から、ビーム出てたぜ」
「……」

なんだろこの屈辱的な感じ。
俺は晋助をにらみつけた。

「ま、せいぜい大事にしてやれよ」
「うるせえな。お前こそ、あのまた子とかいうキャバ嬢大事にしてやれよ」
「はァ?あいつが勝手に先輩先輩言って金魚のフンみてえにくっついてくるだけだっつうの」
「今時親に勘当された、中二病のボンボンの相手はキャバ嬢でも大変だよねェェ?」
「うるせえよ、中二病じゃねえよ」
「へェェ、高杉クン、自分で『ボンボン』なところは認めちゃうんだ。さすがだねー銀さんだったら顔まっかっかだねー」
「何だと?」

つかみかかろうとした俺たちの間に、ガタイのいい女店員が割り込んできた。
色黒金髪、ボンレスハムのような巨体。
俺たちはその身体に跳ね返される勢いだった。

「他のお客さまのご迷惑になりますので、ご遠慮いただけますゥ?」
「すみません」
「すみません」

俺はとりあえず妊娠検査薬をがっとつかみ、レジに並ぼうとすると、晋助がヤクルトを突き出してきた。

「何だよ」
「これも一緒に出せよ。おごってやるからさ」
「はァ?」
妊娠検査薬をおごってもらうって何なんだそりゃ。
「その代わり、お前、今週末入れねえか?厨房の手がどうしても足りなくてよ」
「あんまり長くは入れねえぞ」
「もちろん、12時まででいいからよ」
「……わかった」

それにしても。
妊娠検査薬とヤクルト。
なんだこの組み合わせ……。
レジカウンターに並べられた品を見て、俺は思わずそうつっこんだ。
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