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【銀魂/3Z】国語教師の作り方!

第15章 秘めごと再び(銀八side)Rー18


髪の毛を乾かしてあげながら、俺は先生に聞いてみた。
「先生、俺本当に美容師に向いてるかな」
「向いてるんじゃないの?」
「そっか」
「何?美容師になりたいの?」
「まだよくわかんないんですけどね。もし美容師になったら、先生専属になってあげる」
「ふふ、ありがとう」
「どうやったらパーマがうまく出るんですかね」
「ああ、こうやってひねりながら乾かすの」
「こうですか」
「そう。上手ね」
何だか変な進路相談だな。
「……なんか、美容師とか、料理関係とか、そういう手に職つけるのもいいかなって」
「クレープもうまく焼いてたものね」
「でも、大学に行けるなら、大学で勉強して、企業に就職するのも悪くないかな」
「大学ねぇ……」
「あ、今、無理って言おうとしましたね」
「今回の中間テストみたいな成績が、ずっととれるんだったら、そこそこの大学受かると思うわよ」
「先生が教えてくれたら、続けられますよ」
「英語や数学もよ?」
「数学……はちょっと難しいかもしれないけど」
「でも、国立行きたいでしょ?」
「え?何で知ってるんですか?」
「ヤマウチ先生に聞いたの」
もしかして、俺の進路のこと気にして、うちの担任に聞いたのだろうか。
だとしたら嬉しすぎるけど。
「国立行きたいなら、数学もそこそこはできないとね。まあ、三年生になるまでに、大体目星はつくと思うけど」
「特進クラスに入ったら、可能性ありますか」
「そうね、特進クラスに入る力があるなら、大学もどこかひっかかるでしょう。国立行きたいなら、さらにもう少しがんばらないとだけど。もちろん、特進クラスから専門学校行く生徒だっているから、最終的に専門学校でもいいんだけど」
「はい」

ああ、なんて幸せな進路相談なんだろ。
好きな人の身体に触れながら、色々教えてもらって。
幸せすぎるよな。
今死んで、地獄に落とされてもいいや。
そんなことばっかり考えてるな、俺。
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