第15章 秘めごと再び(銀八side)Rー18
「#NAME#先生」
「え?」
「もっかい入れていい?」
「何言って……」
返事を聞くより前に、腰をつかんで俺の身体の上にゆっくり下ろす。
「あっ……」
「俺のがまだ中に入ってるから、お湯の中でもすぐ入るでしょ」
「やっ……」
「ほら、おいしそうに飲み込んでくじゃん」
「あ……ちがっ……」
不安定な姿勢の先生は、俺の首にかじりついたままだ。
まるで俺の身体に縋ってねだっているように見えて、たまらない。
「こうすると、奥まで入るでしょ」
「あ……ん……やっ」
「奥まで入れられるの好きなんでしょ」
「ん……あ、のぼせちゃ……」
のぼせちゃっていいよ。
俺なんか、もう出会ったときから先生にのぼせちゃってるからさ。
「あ……あ、銀八くん……や……」
嬌声をむさぼるように、唇を重ねた。
先生はわかってないと思うけど。
先生のことが、こんなにも好きだから、意地悪して啼かせてみたいと思っちゃうんだ。
好きな子をいじめちゃうガキみたいなことを、図体だけデカくなった今でも、したいと思っちゃうんだ。
それは、どこかで先生が、そんな俺もちゃんと受け止めてくれると思ってるから。
心が俺のものにならないのなら、せめて、二人でいるときだけでも、甘えた俺を許すフリをしていて。