第15章 秘めごと再び(銀八side)Rー18
想いをぐっとこらえて、俺は先生の耳元に囁いた。
「何でもするの?」
「ん……何でも……あ……」
「生徒にそんなこと言っていいの?」
「あっ……あ……」
おいおい、もう俺の声なんて聞こえてないんじゃないの?
上の口も下の口も物欲しそうによだれ垂らして、可愛いったらないんだけどね。
俺はこみ上げてくるニヤニヤ笑いを抑えて言う。
「じゃあ、先生のクリスマスを俺にちょうだい」
「……クリスマス……?」
「そう、クリスマス」
「え……」
「俺と、一緒にクリスマスを過ごすって約束してくれたら、イかしてあげるよ」
「あ……約束するからあ……」
「何を約束するの?」
「あん……、クリスマス……銀八くんと……一緒に過ごす……って……」
「ほんと?他の男との約束は絶対に入れないでよ」
「入れない……入れないわ……だから、だから……」
「だから?」
「おねが……イかせて……くだ…さ……」
もう最後の方は、声がかすれて聞き取れないほどだった。
授業中はあんなにカッコいい声で教壇に立っている先生が。
かすれた声で、いやらしいおねだりをするなんて。
「じゃあ、イかせてあげる」