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【銀魂/3Z】国語教師の作り方!

第3章 契約完了(銀八side)


そんなことを考えている俺のことを知ってか知らずか、愛里先生は続ける。
「でもね、教師やっていると、時々本気になる生徒がいて、そういうのには手を焼くけどね。こっちは教師として接しているだけなのに、異性と接する機会の少ない生徒は勘違いしちゃうんだよね」
…これは俺にクギを刺している?
そうも思ったが、先生は俺の方を見ず、何かを思い出すように言葉を紡いでいた。
「そういう場合は、大抵男性の先生に間に入ってもらうんだけど…、中には、卒業して浪人している間も追いかけ回してきたのがいたのよ。ほんと…カンベンして欲しいよね…」
ああ、こういう話から、噂って広まるんだな、と俺は思った。
愛里先生は、ちらり、と俺の方を見る。
「坂田くんは、女慣れしてそうだから、仕事での優しさとプライベートでの優しさが違うってこと、わかるでしょ?」
うん、わかるよ。それは俺がバイトでやってることそのものだからね。
俺にとってここはプライベートだけど、先生にとってここはビジネスだもんな。
「…わかる、気が、します」
ホストのバイトのことは学校側には内緒だから、慎重に返事をした。
クギを刺されたにせよ、先生が俺を信頼してここまで深い話をしてくれたのは正直嬉しかった。
それだけでも、いちご大福を買って来た甲斐があるというものだ。
だけど、それだけで終わらないのが俺で。
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