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【銀魂/3Z】国語教師の作り方!

第3章 契約完了(銀八side)


先生が採点を全て終えるまで待ち、二人でソファに座っていちご大福を食べる。
「お茶はサービス」
と言いながら、愛里先生が濃いお茶まで入れてくれた。
(おれはいちご牛乳がいいんですけどね)
「坂田くんって律儀ね。なんかこれじゃエビで鯛を釣ったみたいじゃない」
いやその…。
本当に釣り上げたいのは先生自身なんですけど。
少し肌寒いのか、パーカーを羽織って、すぐそばに座っている。
昨日は屋上がまぶしくて、なんかまともに先生を見てられなかった感じがするけど、今日はしっかり眺めることができる。
お茶を飲む横顔、視線に気づいてこちらに向けた笑顔。あー、なんかほんと、エロいし可愛いなあ。
「粉ついてますよ」
唇の周りに手を伸ばそうとしたら、すっ、と身体を離された。
「あぶないなー。坂田くんが近寄ってきたら、何されるかわからない」
袖口で口元を抑えながら言う。
信用がない。そりゃそうだ。昨日の今日だからな。
だけど俺は、彼女の中に俺が刻まれていることに黒い喜びを感じていた。
「愛里先生って、あんな風に生徒にキスされても動じないんですね」
踏み込んでみる。
「…あんなの日常茶飯事なんですか?」
「あのねぇ…」
彼女はため息をつきながら言う。
「同じ言葉返すわよ。学校で教師にキスするってどういう神経してんの?」
「でも受け止めてくれたくせに」
「教師ですから、生徒のことは受け止めてあげました」
「じゃ、俺の質問に答えてください」
俺は生徒らしく振る舞って近寄った。
彼女は苦笑して、そんなわけないじゃない、と言った。少し顔が赤くなっているようにも見える。
「生徒にキスされたことなんて、今までありませんー」
「じゃ、セックスしたことは?」
「キスしたくないような相手とはセックスしたくありません-。…つーか、何コレ、セクハラ?」
「ちがいます、生徒の質問に答えてもらってるだけです」
「あっそ。まあ、こっちから生徒に手を出すなんてこと、ありえないよね…そんなに男に飢えてないっての」
まあ、そうだろねえ。なんかエロい感じ醸し出してるもんな、このひと。男が放って置くわけないよ。
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