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【銀魂/3Z】国語教師の作り方!

第13章 特進クラス争奪戦(銀八side)Rー18


答案が返却された日の放課後、俺は1人で国語科資料室に足を向けた。
勉強を教えてもらう、というのは口実で。
がんばったことをほめてもらう、というのも口実で。
全蔵にも辰馬にも邪魔されないで、愛里先生と2人きりになりたかった。

もう短い秋の日はすっかり落ちて、あたりは暗くなっていた。
資料室のドアの磨りガラスから光がこぼれていたから、中に先生がいることはわかっていた。
ドアをそっと開けると、デスクには先生の姿がなく、ソファに横たわる先生の姿が見えた。
夏休みにも一度こんなことがあったな、と俺は思った。
作問と採点、しかも俺たちのようなできの悪い生徒の相手までして。
疲れ切っているのだろうと思った。

でも。
だめだよ、先生、こんなところで無防備に寝ちゃ。
男が、こうやって襲いに来るかもしれないじゃん。
俺じゃなくても、あの教師とか……。
もしかして、あの教師のことを、こんなふうに待っているのかもしれない。
こっそりこの資料室のソファで、よろしくやっているのかもしれない。

俺の中の鬼が、ぞわり、とまた動いた。
ドアを閉め、中から鍵をかける。
カーテンは、閉まっている。
誰も邪魔されない。
2人きりだ。

ソファに横たわる先生に近づく。
全然気づかずに寝ている。
この前ホテルでこの寝顔を眺めたときは幸せだったな。
先生が自分の彼女になってくれたかのようで。
右手に今日も鈍く光る指輪をしているのが見える。
ちっちゃい輪っかで先生を縛るつもり?
残念だね。輪っかの束縛ごと、俺が犯してやるよ。
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