第12章 銀の雫(girl's side)Rー18
求められるがままに彼のものに舌を這わせる。
今まで身体をつなげてきた男たちが喜んだように。
口に咥え、気持ちよさそうに目を細める彼の顔を見上げる。
素直な彼の分身は、やはり素直な反応をする。
「せ…んせ…、イく……」
ああ、なんて可愛いんだろう。
「あっ…ほん、とに、イく…から……」
離してなんてやるものか。
奥まで勢いよく出された液体を全て飲み込む。
「飲んじゃった」
私がそう言うと、驚いたことに彼は私に口づけてきた。
自分の苦い味がしているだろうに、そんなことかまわないというように動き続ける彼の舌が、私の理性をまた奪っていく。
彼のキスはとても気持ちいい。
上の口だけでなく、下の口も蹂躙してほしくなるくらいに。
そしてやはり、愛されているのではないかと、勘違いしてしまうくらいに。
唇を離した彼がコンドームに伸ばそうとした手を思わずつかむ。
「…私…ピル飲んでるから、付けなくて大丈夫……」
自分の口から出た言葉に驚く。
生徒に、生で挿れてほしいと懇願するなんて、あさましいにもほどがある。
さすがに彼も驚いたようだった。
でもそれは嫌悪からではなかったようで、すぐにその表情が和らいだ。
「そういことはもっと早く言ってほしいんですけど」
そうね、君のゴムを一つ無駄にしてしまった。
「でも、銀八くんって、やっぱりちゃんとしてるんだね」
私がそう言うと、彼は、
「当たり前じゃないですか、俺、避妊もせずに女抱いたこと、ないですよ」
と答えた。
そう。
きっとそうなんだろう。
中出ししなければ大丈夫、とばかりにろくに避妊もせずに私の身体を抱いた男たちとは違う。
まだ高校生なのに。
水商売をアルバイトでしているというのに。
人間として、これだけちゃんとしている彼に、私なんかが教師として指導できるようなことは、何もない。
「銀八くんって、そういうちゃんとした人よね。私、銀八くんの、そういうところが、好き」
私が偽らぬ気持ちを口にすると、彼は一瞬照れたような顔をしたあと、私の身体を抱きしめた。
「先生!」