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【黒子のバスケ】君を見つけた

第3章 夏が始まる


高城「急に邪魔しちゃって悪かったな……川嶋。本当、助かるわ。」



申し訳なさそうに眉を下げ謝る高城に、私は頭を左右に振り、笑顔を向ける。



「大丈夫ですよ!高城さんのお力になれるなら喜んで、です。」



高城「……ありがとう。」


すると、桃井が高城の腕に抱きつきながらひょこっと顔を出した。


桃井「私からもありがとう!類さんと青峰くんのこと!」



満面の笑みで微笑む桃井。
大好きな高城と一緒にいれることが幸せで堪らない!と素直に態度に出せる彼女は本当に可愛らしい。



私はそんな桃井を少しだけ羨ましく思った。



「よーし!まずは大輝の数学からだねっ!……高城さんに教えるのは、その後修くんにも英語教えるのでその時一緒にでもいいですか?」


高城「もち!本当、ありがとうなっ」


桃井「じゃぁ、類さんっ♡待ってる間は二人でお話ししてましょ~♡」

高城「え?あ……別に構わねぇけど………」



桃井の誘いに戸惑う素振りを見せつつも、高城は周囲をちらりと確認した。
一同は桃井の思惑に気づき、ため息を漏らした。



(さつき……もしかして、高城さんとうまくいったのかな?……しょうがないなぁ、二人っきりにさせてあげますか♪)

「さつき~勉強しないやら、寝室で話してるー?その方がお互い気を遣わなくて済むかも………どうする?」



にっこりと笑って桃井に問いかけると、桃井は目をキラキラさせて喜び、私の提案に賛成を示した。



虹村/青峰/緑間「………さつき/桃井、やるなぁ/のだよ…」





_______




青峰の数学も終わり、緑間に家庭教師役を交代すると、私は虹村と高城の英語の勉強に付き合っていた。



青峰と異なり二人とも真面目に勉強をしていたため、あっという間に終わってしまった。



虹村「ぅおう……!何か英語がわかるようになってる……!?すげぇ……マジ、ありがとうな?」

高城「いやー流石だわ。本場モノの発音聞けて助かったよ。」



満足げな二人の姿に私も胸を撫で下ろす。



「いえいえっ!二人と英語の勉強出来て楽しかったです………じゃ、私、夕飯の準備してきますね?」



軽やかに去っていく私を見つめる虹村。
そんな虹村を見ながら高城はクスクスと笑い漏らした。


高城「……本当、惚れ込んでんだな」



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