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【黒子のバスケ】君を見つけた

第3章 夏が始まる


♪~♪~♪~



すると、聞こえてきた電子音。
一同は音のする方向に顔を向けた。



「あ、私のだ………あれ?さつき…?」



電話の受信相手は桃井だった。
私は桃井の要望を受け入れると電話を切った。



青峰「……で、さつきのやつ……何の用だったんだ?」



青峰が少し呆れた様子で訪ねてきた。



「さつきが高城さんと来るって。」



青峰/緑間/虹村「___はあぁぁぁ!?!?」



緑間「なっ……何で高城さんが桃井と来るのだよ!?」



ひどく驚く3人とは裏腹に大して気にもしていない様子の私は首をかしげながら答える。



「や、なんか、高城さんが英会話教えてほしいんだって。ほら、私一応、帰国子女だし…ね?」



虹村「つか、別にあの人お前に教えてもらわなくても勉強出来んだろ……。ったく……」


青峰「チッ……さつきのやつ……応援するとか言って邪魔してんじゃねぇかよ……」ブツブツ



3人それぞれが眉間の皺が深くなり、不機嫌になっていくのを感じながら、私はその原因がわからず戸惑っていた。



「__あ!もしかして………皆が機嫌悪いのって、夕飯の取り分が減っちゃうからとか………?」



見事なまでに鈍感さを発揮したエレナに、3人は言葉を失ってしまう。



虹村(………こ、この期に及んでそうくるか……!?自分に関することなんて微塵も思わねぇのかよ…でも、まぁ、天然さも、すげぇ堪んねぇんだよな……はぁ///)

青峰(そうきたか……まぁ、高城さんはこいつ狙いじゃなさそうだし問題無ぇけど、単純に俺と関わる時間が減んのが嫌なんだよ………どいつもこいつ邪魔くせぇ)

緑間(ま、まさかここまでとは……ちょっと、いや、かなり驚いたのだよ。でも、どういうことなんだ……胸の辺りがぎゅうっと掴まれた感じがしたのだよ……!?)



三者三様の思いが巡る中、問題の二人が玄関へと到着した。
そして、耳に届くやけにテンションの高い桃井の声に、一同はため息を漏らす。




桃井「きゃーエレナっ♡急にごめんねぇ?お邪魔しまーす!」


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