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【黒子のバスケ】君を見つけた

第3章 夏が始まる


自分達の目に映る光景に、緑間と虹村は愕然としていた。



数学の勉強をし始めたエレナと青峰。



その姿は体を寄せ合っており今にもキスできてしまいそうなほど顔が近い。
テーブルの上には、当たり前のように繋がれた二人の手。



緑間(な、な、何なのだよ!?この…勉強には不必要な絡みは……!!………青峰……何をしてこんな状況になったのだよ!?う、……羨ましい……///)


虹村(…………は!?ちょ、な、何だこの羨ましい構図……!!!つか、青峰、ちゃっかり抜け駆けしてんじゃねー!)



緑間/虹村「オイっ!ちょっと待 つのだよ!/て!」



すごい勢いでツッコむ二人を不思議そうに見上げる私と青峰。
相反して、緑間と虹村は怒り心頭な様子でこちらをみていた。


青峰「?何すか?」


虹村「…………"何すか"じゃねぇだろぉ?!何で勉強すんのに手繋ぐ必要あんだよっ?!あぁ?!」



緑間「青峰っ貴様……勉強を教えてもらっている身にも関わらず、その相手をベタベタと触るなど……人事の微塵もないのだよ!!」



勢いのまま青峰の胸ぐらを掴む虹村と、テーブルを両手でバンっと叩く緑間。

私は二人が何故こんなにも激昂しているのか分からず、首をかしげていた。
青峰はというと顔をひきつらせながら、落ち着いてください、と虹村を宥めていた。



(……何に怒ってるんだろう……?手を繋ぐのがそんなに変だったのかな…?)



ハテナが沢山浮かぶ中、今にも殴りかかりそうな虹村の背中に抱きつき体を押さえる。
虹村は突然の私の行動に驚き、眼を見開いた。



虹村「___なっ///!?ちょ、おま///!?」


「修くん、ストーップ!……せっかく大輝、勉強してたのに何で邪魔するの!」


私の言葉に虹村はあからさまに不機嫌な表情に変わった。
そして、唇をつきだし、そっぽを向きながら口を開くと、手、と小さく呟いた。


「……手?私と大輝が繋いでたから……?」


虹村「そーだよ………ばーか。何で勉強すんのに手繋ぐんんだよ………意味わかんねぇし」


緑間「……全くなのだよ。………必要性がまるで感じられないのだよ。」



気まずそうに俯く二人を見て、私と青峰はお互いの顔を見合わせた。
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