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【黒子のバスケ】君を見つけた

第3章 夏が始まる


二人は家に入ると私に着いて廊下を渡り、リビングへと入った。



リビングでは、大人しく勉強をしていたであろう青峰が、こちらを向き唖然としていた。



青峰「に、虹村さんっ?!なっ何でここに…!?(緑間だけでも邪魔だっつうのに…これじゃ、イチャつけねぇじゃん!!)」


青峰の言葉に虹村は不機嫌そうに眉間に皺を寄せた。


虹村「あ?いちゃ悪ぃかよ。偶々、緑間がエレナん家行くっつってたから、俺も英語教えてもらいに来たんだっつの!」


「あっ修くん、英語勉強しに来たんだ?もちろんだよ~」


青峰の気持ちなど知りもしない私は呑気に笑顔で虹村の願いを受け入れていた。
そんな私を意味ありげにジトッと見つめていた青峰は、諦めたかのように小さくため息をついた。





この場の空気を変えるかのように緑間が口を開く。



緑間「……それで、どこまで進んでるのだよ。……青峰。」



青峰は至極面倒臭そうに頭を掻きながら答えた。



青峰「あー……英語と現文は終わった。……んで、今は数学やってる。つか、早く続きやろーぜ。エレナ。」


「あ、大輝、ちょっと待って?二人にお茶だけ用意してからでもいい?」


青峰「チッ……わぁったよ。」


舌打ちをし、拗ねたように寝転ぶ青峰に、ため息をつきながら緑間が近づく。


緑間「我が儘を言ってエレナを困らせるな。…彼女はお前だけのものではないのだよ。……」


青峰「いーんだよ。すぐ俺のものになんだからよ。……つか緑間おめー数学わかんのかよ。」


緑間「ムッ失礼なヤツだな。……少なくとも貴様に教えられるぐらいの知識はあるのだよ。」





一方の私は二人にお茶を用意するためにキッチンへと来ていた。


「修くん、麦茶とアイスティーどっちがいい?」


虹村は私と一緒にキッチンに来ると、物珍しそうに周りを見回していた。


虹村「んじゃ、アイスティーで。緑間も同じでいいんじゃねぇ?……つか、お前独り暮らしって、自炊してんの?」


隣に立つ虹村を見上げながら私は首をかしげた。


「え?うん、そうだけど…。」


虹村「すげーな。部屋の中も綺麗だし、料理も出来んなら、いい嫁になれんな……お前。」



虹村は私の頭をポンポンと撫でながら笑顔を見せた。
私は"嫁"という言葉に頬を赤らめた。

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