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【黒子のバスケ】君を見つけた

第3章 夏が始まる


家につくと、早速勉強に取りかかった。


赤司からとにかく全科目を教えてほしいとの要望が来ていたので、取り敢えず英語から始めていた。



青峰「あー……わかんねぇ……俺、外国人じゃねぇし……」



始めて30分程たったが、今だ青峰のモチベーションは低空飛行を続けたままだった。


少し考え込んでから私はテーブルに無造作に置かれている青峰の手を握るとその指に自分の指を絡めた。
突然のことに目を見開く青峰だったが、手を離すことなくそのままにされていた。



青峰「……な!?どうしたよ…」


「大輝が、ちゃんと考えてくれるならこのまま繋いでようかな……それとも、離したほうがいい……?」



彼の顔を覗き込むように見つめると、青峰の顔が少し赤く染まった。



青峰「__っ///!や、やるから。ちゃんとやるから………離すんじゃねぇー………///」


「クスクスっ……了解♪」



それからの青峰はやる気を出し始め、おかげで試験勉強もサクサク進んでいった。



今は英語、現代文を終わらせ、数学を教えているところだった。



___ピーンポーン



玄関のインターホンが鳴り、私たちは音の方へと顔を挙げた。



「真くんかな…?大輝、その問題やって待っててね?」



青峰の隣から離れ、玄関へ向かう私の後ろ姿を、青峰が見つめていた。


青峰「チッ………せっかく二人っきりだったのに……(小声)」





玄関の扉を開けると緑色の頭をした男の子と……何故かその後ろに黒髪で目付きの悪い男の子が立っていた。
私は予想外の彼の姿に目を見開いた。



「真くんと___修くんっ!?」



私を驚かせた張本人である虹村は口角を上げ、ニヤリと笑うと緑間の肩をガシッと抱いた。
抱かれた緑間はというと、至極迷惑そうな顔でため息をついていた。



虹村「よぉー!エレナっこの間の部活以来だな。さっき道でばったりコイツに会ってよ。お前んとこで試験勉強するっつってたから着いてきたんだよ。」


緑間「いや、試験勉強でも、俺がするんではなくて、あくまで青峰の勉強を見てやりに来たんですから。」


虹村「あ?んなのどっちでもいいって。……俺は、自分がエレナに聞きてぇことあんの。」




「聞きたいこと……?まぁ、取り敢えず、二人とも中入って話そ?」

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