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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


宮地「………黄瀬、てめぇ……」



黄瀬「……すんません。………さすがに無理ッスわ……。」



黄瀬は困ったような笑顔のまま、首をかしげていた。
相対する宮地は笑顔すらなく苛立ちを露にしていた。



にらみ合う両者。



私は慌てて二人の腕を掴む。



「こらっ!ケンカはだめっ!」



目を見開く二人は、しばらくの間黙って俯いていた。
そして、間もなくして顔をあげた二人はいつもの二人に戻っており、私は胸を撫で下ろす。



宮地「…わりぃ。……よし、早く行くぞ!」


目と鼻の先にあるマジバを目指し、宮地は歩くスピードを速めた。
そのあとを追うようにして私と黄瀬も早足になる。
ふと、黄瀬の唇が私の耳元へ近づく。



黄瀬「……宮地さんだけ、ズルいッスよ…」



黄瀬の言葉に驚き、そちらを向くと少し拗ねた顔の黄瀬がいた。
私は黄瀬をちらりと見ながら、自らの唇に人指し指を当てた。



「………いつか……ね?」



私が笑顔を向けると黄瀬はパッと口許を押さえ下を向いてしまった。



黄瀬(なっ……何なんスか///?!今の………ヤバイ……心臓壊れそう…///)



宮地「おら、早くしろー。年上待たせんなー。」



既にマジバの前に着いた宮地が振り返り声をかけた。



「行こう?」



私は黄瀬の手を取ると二人で宮地の待つマジバへと走っていった。
黄瀬の手は少し汗ばんでいた。
私は自分の手の体温が高いせいで、彼の手が汗ばんだのかと思いこんでいたが、事実はそうではなかったようで。



黄瀬(手!手!俺、エレナと手繋いでるッスよー///!!もう、今日、手洗えないっスから!!)



黄瀬は繋がった手から伝わる私の熱に胸を高鳴らせていた。
それと同時に体の中に血が駆け巡るような生き生きとした感覚を覚え、自然と笑顔が溢れていた。







そんな黄瀬を細い目で見つめる、黒々しい笑顔の美男子。



マジバに着くと同時に私と繋がっていた黄瀬の手に、鋭い手刀が落ちたのは言うまでもない___
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