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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


【赤司征十郎】



後日、同じ幼稚舎に通っていることがわかるとお互いの家を行き来する仲になった。



「征十郎っ!おば様が今度の夏休みに私も一緒に別荘に連れてってくださるって♪やったぁ~夏休みも一緒に居られるね♪」



赤司「俺もエレナと一緒だと嬉しいよ。」



目の前で花がほころぶように笑う彼女の姿に、俺までも笑顔になってしまう。



エレナはその容姿の可憐さに合わせ、とても品が良く、愛想が良いため誰からも愛されていた。
それは、俺の親をもそうであるように。
母親はエレナのそういったところと家柄の良さに、とても好意を持っていた。
父親でさえ、俺の許嫁にしてはどうか、等言い始めるほどであった。



当たり前のように一緒に過ごし、日に日に美しさを増していく彼女には、他の男たちから好意の目を向けられることも多く、幼い頃は好意故のからかいが多かったが、小学部に上がってからは、他学年の男子からも好意を寄せられていた。


だが、この事はエレナ自身は全く知らない。
何故なら彼女に近づこうとする輩を全て俺が制圧したからだ。



エレナは俺のモノだ。
俺のモノに手を出そうなどということを俺は決して許さない。


それは今でも変わらない___



「征くんっ!昼休みに一緒にオセロやろ~?」



俺が小学部に進級した頃、彼女は俺を"征くん"と呼ぶようになった。
俺をその名で呼ぶことを許されているのは、今も昔もエレナだけだ。



1つ下の学年である俺のクラスに彼女はよく顔を出してくれた。
彼女は男女ともに親交が深く、決して友達も少なくなかったが、俺達はいつも一緒に過ごしていた。






そして、ある日突然彼女は俺に別れを告げる。


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