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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


監督「はいっ!一旦、画像チェックするから休憩でー。」


監督の声により、宮地は密着しつつあった体を私から離すと、チラリとこちらを見た。


宮地「……休憩だってよ。何か飲みに行こーぜ…?」


私は笑顔を返すと大きく頷いた。


「__うんっ!」


二人で並んで休憩スペースに向かうと、前方から宮地を呼ぶ声が聞こえた。



?「よーっ清志っ!すげー良かったよ~」


宮地「…えっ中野さん!?何でいるんですか?」


宮地は自分を呼んだ相手と話を始める。
私は何となくその様子を見つめていたが、ふと、中野と呼ばれた男の人の後に立つ、黄色い髪の男の子と眼があった。



(わ……背、高いなぁ…!しかも、キヨくんとは少し違うけど、すごい綺麗な顔立ちしてる……何か雰囲気ある人だなぁ……)


ぼんやりと男の子を見つめていると、スッと視線を逸らされてしまった。



(あ……初対面なのに、見すぎちゃったかな…ごめんなさい)



私が心の中で謝っていると、中野と呼ばれた人が話しかけてきた。



中野「初めましてエレナさん!清志の事務所のマネージャーをしてます、中野です。……で、こっちは、新人モデルの"黄瀬涼太"。」


黄瀬「あ、どもっス。黄瀬涼太って言います。よろしくお願いします。」


黄瀬がニコリと笑うと、私の隣にいた宮地の眉間に皺が寄り、みるみる黒い笑顔に変わっていく。


宮地「あー?…シャラシャラと笑ってんじゃねーぞー?……轢くぞ?」


宮地の言葉に黄瀬は驚き、目を見開いた。


黄瀬「…へっ!?轢くって、どーゆー意味っすか!?」


少し泣きそうになりながら慌てる黄瀬の姿に思わず笑みがこぼれてしまった。



「ふふっ……黄瀬くん、キヨくんの"轢くぞ"はネタみたいなものだから、気にしないで?」



クスクスと笑いながら、黄瀬を見上げると、彼の頬に赤みが指したように見えた。

すると、肩の辺りが急激に重くなったかと思えば、私の肩に宮地の腕が乗せられていた。



宮地「ネタって何だー?ネタって。…潰すぞー?」黒笑



「……あ、聞こえてた?潰しちゃやだよ~キヨくんに会えなくなっちゃうし…?」



威圧感たっぷりの笑顔を向けてくる宮地に冗談っぽく笑顔を返す。

彼は舌打ちをすると、そっぽを向いてしまった。




火に油、だったかな?

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