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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


次の日、私は高嶺に連れられ今日の撮影場所である都内で有名なオシャレスポットに来ていた。


ちなみに、今はロケバスの中でヘアメイクさんの手によってメイク中である。
高嶺の話によると既に"ミヤキヨ"は単独の撮影中らしく私は準備が出来次第、合流する形らしい。


もしかしたら、あの"宮地くん"かもしれない……


淡い期待を抱きながら私は鏡のなかに写るヘアメイクによって綺麗になっていく自分を見つめ、頭を仕事モードに切り替えた。




衣装に着替え、ロケバスを降りるとすぐに高嶺が近づいてきた。



高嶺「終わったな?よし、じゃ、始めんぞ。___エレナ準備終わりました!」



私の肩をポンと叩くと、高嶺は撮影隊に声をかけた。
ちょうど宮地の単独撮影が終わったらしく、私を迎い入れるため撮影隊が道を開けた。




目の前には淡い金髪の長身の男の子___




あの日の"宮地くん"だった。




私は驚きのあまり足を止め目を見開いていると、目の前の宮地も同様に目を見開いていた。
そんな私たちの様子を不思議に思ったのか高嶺は怪訝そうな顔で私に声をかけた。



高嶺「エレナ?どうした?」



高嶺の声にハッと私は改めて挨拶をすると宮地に笑顔を向けた。



「お久し振りですね?宮地くんっ今日はよろしくお願いしますっ」



すると宮地はほんのりと頬を赤らめ、横を向いた。



宮地「………おう。…よ、よろしくな。」



カメラマン「はい、じゃー待ち合わせの場面撮ります。まずは清志くんがそこ立ってて、エレナちゃんは駆け寄ってくる感じでよろしくお願いします!」



エレナ・宮地「「はい。」」



二人で返事をすると言われた通りに宮地は指定された場所に立つ。
その顔は先程までのとは違い、キラキラとしたモデルの顔つきになっていた。

私は目を瞑りふーっと小さく息をはくと、もう一度笑顔を作り、足を前に出した。



彼の側へ駆け寄ると、私に気づいた彼がふわりと綺麗な笑顔を向けてくれる。
その笑顔に答えるように私も笑顔が溢れていく。


その姿はまるで、愛し合う二人がお互いを見つけ、愛しさに顔が綻んでいるような、そんな甘い光景で__


周囲の撮影隊すら少しドキッとしてしまうほどであった。

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