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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


いつもは赤司が家まで送ってくれるが、今日は今から撮影があるため高嶺マネージャーが途中まで迎えに来ることになっていた。


赤司が待ち合わせ場所まで送る、と言い出したため、結局他の3人も興味本意で着いてきていた。

待ち合わせ場所のコンビニの前に着くと、一台のシルバーの外車が止まっていた。
私たちが近づくと扉が開かれ、一人の男性が降りてきた。



「こんにちは。高嶺さん。」


赤司「どうも……高嶺さん。ご無沙汰しています。いつもエレナがお世話になってます。」



高嶺と呼ばれた男は、30代頭くらいで長身、おしゃれスーツを身に纏い、黒髪のツーブロックマッシュにいかにもなサングラスをかけていた。


高嶺「エレナ、お疲れさま。……それに赤司くんも、久しぶりだね。」


高嶺はエレナに近づくとその肩に触れ、助手席の方へと導いた。

大人の?余裕を感じられる笑顔の高嶺を赤司以外の3人は静かに見つめていた。



青峰(んなっ!?こいつがエレナのマネージャー?!なんつーか……色気のある大人の男って感じだな……まさか、エレナのこと狙ったりしてねーよな?)


緑間(フンッ…あまり俺は好かないタイプの輩だな……。それに…… エレナとの距離が近いのだよ。)


紫原(…別にどーでもいいしー。……でも、さりげなくエレナちんの肩とか触ってんのがムカつくー。)



そんな3人を余所に私は彼らに別れの挨拶を告げる。



「じゃあ、みんな…お疲れ様!征くん、また連絡するね?」



赤司「あぁ……頑張っておいで?…高嶺さん、エレナをよろしくお願いします。」



赤司の言葉に高嶺は頷くと助手席のドアを開けた。
私は彼らに笑顔を向けると手を振り、車に乗り込んだ。



車が発車し道路の向こうへ去っていくまで4人はその場で立ち止まっていたが、車が見えなくなると別れの挨拶を交わし、それぞれの家へと帰っていった。

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