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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


青峰の汗によって背中から前面の胸辺りまでびっしょりと濡れてしまっていた。
困惑する私を余所に青峰と桃井は口喧嘩をしている。



桃井「もう!青峰くんたら調子乗りすぎっ!エレナびしょびしょじゃん!!主将怒ってるよ!?」



青峰「別にいーだろ……って、は?!主将?!」



青峰が振り返るとすぐ近くに怒り心頭な様子の虹村が、青峰に黒い笑顔を向けていた。
握るその手はボキボキと指を鳴らしながら__



青峰(やべぇ!!これはマジでヤバイ!!超キレてるんだけど!?)



虹村「………青峰?ちょっと、裏来いよ…。」


青峰「あ……主将……お疲れさまデ___!?!?」


虹村「あぁん!?」


青峰「いや……わかりました…」



虹村は冷や汗だらだらな青峰の胸ぐらを掴むと、そのまま体育館を出ていってしまった。

私と桃井は出ていく二人を静かに見送っていた。




灰崎「あーあ。ありゃ、確実にヤキ入れられるわな。くくくっドンマイ、青峰。」



灰崎を振り返るとこちらに目線を向けた灰崎の目が見開かれていた。

どうしたのかと思っていると、すぐにその顔はニヤニヤとした含みのある笑顔に変わっていく。



灰崎「……へぇ。エレナって思ってたより胸でけーんだな。しかも、黒。いいねぇ~俺好み♪」



灰崎の目線を辿ると胸の辺りに向かっていることに気づき、私は恥ずかしさのあまり顔が赤くなってしまった。

濡れたTシャツが肌にピタリとくっつき、透けていたのだった。

慌てて自分の体を抱き締めるようにして隠すものの、依然として灰崎はニヤニヤと私を見つめていた。



桃井「なっ!?ショーゴくんっ何言ってるの!!エッチな目でエレナを見るんじゃなーい!!」



そう言うと桃井は灰崎から隠すように私を抱き締めてくれる桃井の行為が嬉しくて、私は少し笑顔になった。


すると、突然私の頭の上にタオルが被せられ、私と桃井は驚いてしまう。



「きゃっ__?!」
桃井「えっ?!赤司くんっ!?」



赤司「…大丈夫かい?…とりあえず、これを体に巻いておくといいよ。まったく……青峰も悪ふざけが過ぎる…。俺からも後できつく言っておくよ。」



頭からタオルを外すと、そこには少し困ったような笑顔の赤司が立っていた。



「ありがとう!征くんっ助かりました…」
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