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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


あれから3日が経ち、今日がテスト期間前最後の練習となった。



監督とコーチより、本日の練習メニューは基礎練習のみとの達しがあったため、部員たちは走り込み→パス練→ドリブル練→ツーメン~フォーメン→シュート練、で終わりとなった。



練習終了後、いつものように部員たちにドリンクとタオルを配りながら、気になった部員に声をかけマッサージを行った。



虹村「しっかし、まだ1週間も経ってねーのに、すっかりお前がいんのが当たり前になってきたな。」



マッサージを終えた私が片付けに向かおうとしていたとき、虹村が声をかけてきた。
私は虹村を振り返ると笑顔を向けた。



「修くんっ!お疲れさまっ……ふふっそうだね!皆優しいからお陰さまでバッチリ馴染めたよ~」



虹村「いや、俺らのお陰ってわけじゃねーだろ。エレナが俺らのために頑張ってくれてるから、皆認めてんだろうが!」



そう言い虹村は私の頭をポンポンと撫でた。
私はそんな彼の言葉と大きな手で頭を優しく撫でてくれることが嬉しくて、顔を綻ばせていた。



「ふふっありがとう。そう言ってもらえると嬉しいな。もっともっと皆のために頑張るからねっ!」



私が両手で握りこぶしを作り、気合いを入れた仕草をすると、今度は額を小突かれてしまった。



「いっ!?」



虹村「バーカ。頑張り過ぎなくていーんだよ。お前はそのまんまで充分だっての!」



虹村は口角を上げながら笑みを浮かべると、コーチの元へと帰っていった。



青峰「よー。エレナ、お疲れ!」



声とともに後ろから抱きついてきた青峰は汗びっしょりで……
当然私のTシャツまで染み込んできたわけで。



「わっ!ちょ、大輝っ!私まで汗で濡れたじゃん?!」



頬を膨らませ抗議をするも、青峰は私とは逆に楽しそうな様子で私の首筋に自分の顔を擦り付けてきた。

青峰の頭と顔の汗により、さらに私のTシャツは水気を帯びていく。



「えっ?!大輝ってばっ……くすぐったいし!!離して~~!!」



青峰「ははっそれは無理!諦めろって。」



桃井「___あ"っ!ちょっと!青峰くん!!エレナを離しなさいー!!」


直もグリグリと頭を擦り付け、ぎゅうぎゅうと体を抱き締めてくる青峰だったが、桃井の叱責により事態は終息に向かった。
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