第2章 出会い
私がドキドキしながらスケジュールの変更を依頼すると、返ってきた高嶺の答えは案外あっさりしていた。
高嶺「あーうん。まぁ、大丈夫っしょ。いや……むしろ撮影スケジュール的に断ろうと思ってたかなりいい案件の依頼来てるから、突っ込ませてもらうわ。……じゃ、明日までに確定スケジュール送るから。」
少しホッとした私は高嶺との電話を終えると、改めて合宿に参加できることを嬉しく思っていた。
さすがに無理だと思ってたから、合宿でも皆の手伝いができるのはすごく嬉しい…っ!
そのためにも、テスト期間中にやるべき仕事を頑張らねば…と決意を新たにする私であった。
しかし、このスケジュール変更によって導かれた仕事で、私は自らの今後に関わる人物との出会うことになるのだが、この時の私はまだその事を知るはずもなく、ただ先の合宿のことを思い心を逸らせるのであった。