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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


高城から庇うように私を抱き寄せる虹村を高城は楽しそうに見ていた。



高城(へぇ…!こいつ、川嶋に本気っぽい……つか、意外と独占欲つぇーのな~!めっちゃ"俺のモノ"アピールしてるしw)



そんな高城の視線に気づいた虹村は少し頬を赤らめると口を尖らせ、高城を軽く睨み付けた。



虹村「……類さん。何すか……その顔。」



高城は溢れてくる笑いを堪えながらも、さらに虹村を煽っていく。



高城「……いや?あんま浮いた噂ねぇーなーと思ってたら、お前って随分面食いなのな!…まぁ、わかんなくないけど?」



ちらりと私に目線を向け不敵に笑う高城を、虹村が疎ましげに見つめた。
その手はしっかりと私の肩を掴んだままで___



虹村「………余計なお世話ですよ?先輩……。つか、あんたには桃井がいんだろーが!!」



虹村の声に苛立ちが帯びているのを感じ見上げると、黒い笑顔で青筋を立てた虹村がいた。



「ちょ、修くんっ?!顔怖いからっ」



思わず声をかけると、虹村は大きく息をはあーっと吐いた。
次に見せた顔はいつもの彼の顔で、安堵する私は虹村に笑顔を向ける。



「…よかった。いつもの修くんだわ?」



虹村「うっせー。……つか、その顔、類さんに見せんの禁止な?」



そう言い虹村は私の頭を自分の胸へとさらに抱き寄せる。

触れた彼の胸からは虹村の速い鼓動が私の耳に響いていた。



「修く___っきゃっ!?」



突然、何かによって虹村の腕から引き剥がされると、次の瞬間、また別の誰かに正面から抱き締められていた。



何が起きたかわからずただ驚いていると頭上から少し低めの声が聞こえてきた。



青峰「主将っコーチが呼んでましたよっ?……こいつは、俺が預かっておくんで行ってくださいっ」



__突然登場した青峰はまるでバスケのスティールのように私を虹村の腕から奪い、自分のもとに置いた。



当初驚いていた虹村だったが、その表情は徐々に怒りを帯びていき、ついにキレる寸前……というところで高城に押さえ込まれ、そのままコーチの元へつれてかれてしまった。



このことは後に青峰に憤怒の鉄槌が降ることになるのだった___

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