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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


空港に着き、荷物を受けとると足早に入国ゲートへと向かう。



飛行機が強風の影響で20分ほど遅れてしまったが、彼は
待っててくれているのだろうか?
入国ゲートをくぐり、空港のロビーに目を向ける。



去年は家の事情で戻れなかったから2年ぶりだな……



?「____エレナっ!」



名前を呼ばれ振り替えると会いたかった彼がいた。



紅い髪と綺麗な紅い眼をした美少年___



「征くんっ!」



私は彼に抱きつくと、彼は私を抱き止め、耳元で囁いた。



赤司「…お帰り。エレナ。……逢いたかったよ。」



私は赤司から体を離すと、彼に笑顔を向けた。



「私もっ!征くんに会えるのすごい楽しみだったよ」



私の言葉に赤司は優しく微笑む。
彼は私より少し低い背丈だが、昔から年下とは思えないほど、落ち着いていて、私が男の子とかにからかわれていると必ず守ってくれた。



赤司「…道中、何も変わったことはなかったかい?…疲れただろう?さぁ、行こうか。……車を待たせているんだ。」



彼に手を引かれ、赤司家の車へと向かう。
もちろん荷物の殆どは征くんが持ってくれた。
繋がれた手は指がからめられ所謂恋人繋ぎで、私はドキドキしてしまった。



赤司「さぁ、乗って?…足元に、気を付けるんだよ?」



私の手を取り、エスコートする様は中1の男子とは思えぬほど優雅で紳士的だった。



「……ありがとう。」



車に乗り込むと私がこれから2ヶ月間住むマンションへと車は出発した。



赤司「……やっと、二人きりになれたね。」



「いつも、お迎え来てもらっちゃってごめんね?……部活の後だったんでしょ?でも、日本に着いて一番に征くんに会えるのはすごく嬉しい…ありがとう!」



私の言葉に赤司の頬が赤みを帯びる。
彼はフッと笑うと繋がれたままの私の手の甲にキスをした。



「__っ!?征くん?」



赤司「…2年ぶりだね。また、綺麗になって……ますます心配だよ。」



彼の大人っぽい仕草にドキリと胸が跳ねる。
私を見つめる目は深く綺麗な紅で、見ていると吸い込まれそうな感覚に襲われる。



「…そんなことないよ?…征くんも、すごくカッコよくなったね!」



赤司「クスっ…少しは意識してくれると嬉しいんだが…」
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