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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


辰也と別れ飛行機の搭乗ゲートまで向かっていた。



ふふっ辰也ったら……いつも、心配性なんだから……



先程まで一緒にいた辰也のことを思いだし、思わず微笑んでしまう。


辰也こと、氷室辰也とは、私が小学3年の途中から転校したジュニアスクールで同学年だったのと、彼がバスケが好きで、よくストリートバスケをしているのを見かけてから仲良くなった。



辰也はいつも私のそばにいてくれたので、アメリカに来てからも淋しい思いは一度もなかった。

共に笑い、私が親と喧嘩し泣いてる時には必ず抱き締めて頭を撫でてくれた。


友であり、兄のように優しく私を包んでくれる存在。
私はそんな辰也が大好きだった。



(あ、そう言えば、あいつ……やっぱり見送りきてくれなかったなぁ)



"あいつ"とは、辰也と同じくジュニアスクールから一緒で1つ年下の火神大我のことだ。
大我は、辰也の弟みたいな存在で、いつも辰也を追っかけては辰也にバスケを教えてもらったりしていた。

辰也が前々から大我の才能に気づいてたから、大我の成長っぷりは半端じゃなかった。
そんな二人を私は見ているのが好きで、辰也同様に大我ともいつも一緒にいた。


大我に今回の夏休みを私が日本で過ごすことを伝えたら
『何処にでも行っちまえ!ばーか!』と拗ねていた。



ごめんね、大我…
帰ったらジュースでも奢るからね?



搭乗ゲートから機内に乗り込み、席につく。


間もなく離陸した飛行機は順調に目的地まで進んでいく。


日本までの約10時間、私は日本から取り寄せた月バスを読んだりしながらこれから会える彼へと思いを馳せていた。



「…早く会いたいな。」

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