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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


部員たちが練習に励んでいる間、私と桃井は部員たちの体の状態やプレーについて気づいた点等をまとめていた。


桃井のまとめかたは無駄がなく効率的で、そんな彼女を私は尊敬していた。



「あ、やっぱりあっくんの足、気になるなぁ~」



桃井「うーん……言われてみれば?そうかも??本人には聞いてみた?」



「ううん。次の休憩の時に足見せてもらおうと思ってる。ーーあ、大輝、今のすごいよかったね!あそこで踏ん張れるんだからさすがだなぁ…」



桃井「えっ?見てなかった!青峰くん、すごかったの?」



「うん!やっぱり、大輝にもあとで太股マッサージさせてもらおうかな。たぶん、あの感じで踏ん張ると少し負担あったんじゃないかな……」



独り言のように呟く私を桃井は少し驚いた表情で見つめていた。



桃井(私も観察眼は悪くない方だけど… エレナのは格が違う…。本当にすごいよ…!もし、私の情報収集力とエレナの観察力とかが合わさったら最強のマネコンビになるんじゃない?!どうしよ?!すごいかも~!!)



桃井「ねぇ、エレナ…?この先も…日本に戻ってくることはないの?私… エレナと一緒にマネやりたいよ!」



真剣な面持ちで訴える桃井に私は微笑みを向けた。



「…実は、9月にね、飛び級の試験があってね。それに受かれば3月末には日本に私だけ戻れる約束をパパとしてるの。」



桃井「本当にっ!?……え?でも、飛び級って……?」



「今、私は日本で言う中学二年の学年なんだけど、勉強は飛び級で、既に3年生の内容までやらせてもらってるんだ。だから9月の試験は受かれば、ジュニアハイスクール卒業認定ってことになるの!そしたら1年間、皆と同じ帝光中に通おうと思ってるの♪」



桃井「ちょ、えぇ!?それ、すっごいじゃん~~!!エレナって凄い美人な上に、頭も超いいんだね!?すごすぎ!!本当に尊敬~~♡♡」



桃井は目を爛々とさせて見つめてきた。



「違う違う。日本に…征くんたちの近くに帰ってきたい一心なだけだよ~!ロスも楽しいけど……やっぱり日本が好きだなぁ……さつきにも逢えたしね♡」



桃井「~~~////もうっ!大好き~~///」



いつものように抱きつく桃井を抱き止めながら、部員たちを見つめる。
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