第2章 出会い
虹村「そういや、もうすぐ全中があんだけど、お前も応援しに来いよ?…… エレナが来てくれると、お、俺も頑張れるし…(小声)」
私は笑顔を向けると大きく頷き、虹村の手を握った。
「もちろん!応援するよ!……だから修くんのカッコいいとこ、見せてね?」
虹村「__っ///!?お、おうっ///」
____ガチャ
ドアが開くとそこにいたのは赤司と緑間の姿。
私は虹村の手を握ったまま彼らの方に顔を向けた。
「征くんっ!真くんっ!授業、お疲れ様ですっ」ニコっ
二人はそんな私たちを見て、目を見開くと固まったように動かなかった。
虹村「よー。赤司、緑間。早かったな?」
虹村は私の手を払うことなく二人に向かいニヤリと口角を上げた。
赤司「……主将、お疲れ様です。…… エレナ、主将が困っているよ?その手を離したほうがいいんじゃないか?」
緑間「~~///!?主将、お疲れ様です。(な、何で手を握っているのだよ///?!べ、別にう、羨ましくなど、 けっ決して、ないのだよ!)」
赤司の言葉に私はハッとし、慌てて虹村から手を離そうとするも、逆にその手を捕まれてしまった。
「__しゅ、修くん?!」
顔を見上げると虹村はニッと笑い、手を離した。
虹村「__じゃ、そろそろ俺は着替えっから、エレナは外出てな?」
赤司「さぁ… エレナ、外に出ようか。」
微笑む赤司に手招きされた私は、赤司の方へと駆け寄ると、そのまま手を引かれ更衣室の外へと連れていかれてしまう。
その姿を呆然と見つめる緑間は眼鏡を直すと、ため息をついた。
緑間「……虹村主将……さっきのは………」
虹村「あ?何だよ、緑間。」
虹村は着替えをしながらぶっきらぼうに答えた。
緑間「………何でもないです。(……何で俺はこんなこと気にしてるのだよ…)」
虹村「あっそ。」
二人は黙々と着替えを済ませていく。
その間、虹村は機嫌が良くどこか楽しそうだったが、
緑間はもやもやとした思いに悩まされていた。