第2章 出会い
家の中に入ると、私はソファに座り込んだ。
ソファに体を委ね、目を閉じると、今日の出来事が走馬灯のように思い出された。
不良に絡まれ宮地さんたちに助けられたこと
征くんに告白されたこと
バスケ部のマネージャー補佐になったこと
さつきと友達になれたこと
大輝、あっくん、真くんと仲良くなれたこと
今日一日だけでたくさんのことがあった。
すごく嬉しいことがいっぱいで、今でも胸が昂っている。
征くんとキス……しちゃったのはドキドキしたけど…///
………とにかくっ!!お腹すいたし、ご飯ご飯!
気持ちを奮い立たせ、私は夕飯を簡単に済ませ、シャワーを浴びた。
お風呂上がりには、顔も体もスキンケアをしっかり行う。
明日の練習時に差し入れできるように、レモンの蜂蜜漬けを作る。
みんな喜んでくれるといいなぁ♪
私が力になれることは何でもしよう。
明日も頑張るぞっ!
寝室に入り、ベッドに腰掛けスマホを見ると辰也と大我からメールが来ていた。
辰也は相変わらずの心配&応援する内容で、私は思わず笑ってしまった。
大我のメールはたった一文。
『元気か?』
たった一言だけど、きっと大我は悩みに悩んで打ってくれた気がする。
ロスから出国する時に見送りに来なかったことも、気にしてるんだと思う。
大我は不器用だけど優しいからね。
大好きな二人にメールを返し、私は眠りについた。