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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


マンションの入口に着くと、心配だから、と言って征くんは家の玄関まで送ってくれた。



鍵を開けドアを開けようとした時、取っ手を掴む私の手に彼の手が重なった。



私は顔に熱が集まるのを感じ、心臓は鼓動を速めていく。



私の背中に赤司の体が触れ、彼の熱が伝わってくる。
すぐ後ろに彼の顔があるのを感じるも、私は振り向けずに固まってしまう。



赤司「……どうした?ドアを……開けないのかい?」



赤司の声とともに耳にかかる彼の熱い息は私の体に甘い電流を流した。



「…っ///せ、征くんっち、近いよ……?」



私の言葉は無視され、赤司の腕が私の腰回りに巻き付く。
後ろから抱き締められ、体はぴったりと彼にくっついてしまった。



背中越しに伝わる彼の熱と速めな鼓動___



赤司「………君の匂いは心が落ち着くな……」



そう呟く赤司の声に少し寂しさが感じられ、私は振り向き、彼の顔を覗きこむ。



目の前にある綺麗な紅い目をした端整な赤司の顔が、ふわりと微笑む。



___綺麗………



そのまま見つめ合うと、名前を呼ばれた。



赤司「…… エレナ。」



私は自ら彼の唇に自分を重ねる。
私が離れると赤司の顔が近づき、再び重なった。



触れるだけの、優しいキス



再び離れると額をくっ付け合い、二人で笑みをこぼす。



赤司「フッ………全く、君には敵わないよ。………エレナ。………あまり、俺を翻弄しないでくれ。」



「クスクス……翻弄してるのは貴方でしょう?……征十郎。」



赤司「………君を翻弄出来てるのならば、嬉しい限りだ。………好きだよ。… エレナ……」



額が離れ、空いた額に赤司の唇が触れる。



「……うん///」



赤司「…では、俺は帰るとするよ。明日は昼には授業が終わるから、今日より2時間早く来てもらえるかい?」



「うんっ大丈夫。送ってくれてありがとう…また、明日ね?」


私が微笑むと彼も同じように微笑み返してくれる。



赤司「あぁ、また明日な?……おやすみ、エレナ。」



「おやすみなさい。征くんっ」



私は笑顔のまま彼を見送り、部屋へと入った。

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