第2章 出会い
紫原の言葉に赤司がピクリと反応する。
赤司「…懐くのはいいが、あまり過度なスキンシップはやめておけ。」
やや低めの声で話す赤司は静かに怒りを帯びていた。
紫原「わかったってば~。赤ちん、怒んないでよ~。」
紫原は両手をひらひらと上げ、”万歳ポーズ”をとる。
それを見た赤司は小さくため息をついた。
私は赤司の頬に手を添えると、彼に微笑みかける。
「…怒っちゃだめよ?…笑って?」
赤司は私を見つめると、私の手に自分の手を重ね微笑んだ。
赤司「…すまない。君のことになると、どうも余裕がなくなる。」
そんな二人のやりとりを青峰、緑間、紫原、桃井はそれぞれ顔を赤らめ見つめていた。
青峰(……な、何か… エレナのあの顔、エロい……///ヤベェ///ちょっと勃っ(自主規制))←
緑間(な、何なのだよ!?あれは……///何故だか動悸が止まらんのだよ……!!)
紫原(赤ちんずるーい。自分だけちゃっかり~。むぅ。)
桃井(な、何あれ///!?エレナの赤司くんを手玉に取ってるっぷりも凄いけど、あの二人の空気感恋人同士にしか見えないんですけどっ!?しかも美形同士だから絵になるぅ~♡♡)
青峰「……あ、あのさ、俺も…… エレナって呼んでもいいか?」
そんな甘い二人の空気感を打破したのは、青峰の声。
私は青峰の方に振り向き笑顔を見せる。
「もちろんだよー♪じゃあ、私も大輝って呼んじゃおうかなっ!」
青峰は彼女の笑顔に赤面してしまう。
青峰「お、おう!」(やべーっ///!今、大輝って呼ばれて心臓跳ね上がったわ……つか笑顔まじ天使すぎる///)
紫原「えーじゃあ、俺のことも名前で呼んでよ~」
すかさず紫原ものってくると、緑間まで参戦し始めた。
緑間「………お、俺のことも名字ではなく、す、好きに呼ぶといいのだよ///」
緑間は余所を向き、眼鏡を直しながら話している。
私は二人の提案を嬉しく思い、赤司から離れると二人に近づき、それぞれの顔を見上げた。
「ん~…じゃあ!あっくんと、真くん、ね♪よろしくね?あっくん♪真くん♪」ニコリ
紫原「………うん///」
緑間「…………よ、よろしく、なのだよ///」
その状況を桃井は楽しげに見つめていた。