第2章 出会い
【青峰大輝】
桃井「えっ!彼氏いないの?!」
体育館に響き渡るさつきの声はもれなく俺の耳にも届いたわけで
その言葉の意味するものは__
川嶋エレナと赤司は付き合っていないどころか、アイツには彼氏がいない
ということだ。
それを知った俺はひどくほっとしてしまった。
赤司は多分…いや確実にアイツに惚れてる。
でも、彼氏じゃないんだったらスタートラインはおんなじだろ?
やべぇ……
アイツを見ると
ドキドキが止まらねぇ………
何だかさつきが仲良くなったみてーだし、さつきルートで攻めていってみっか。
【緑間真太郎】
先程の桃井の言葉が頭の中から離れない。
川嶋には、付き合っている輩はいない……
そんなことは俺には関係のない事柄のはずか、いつまで経ってもそのことで頭がいっぱいになってしまう。
なぜだ………
あの女とは、今日初めて会ったというのに、何故こんなにも心が乱されるのだよ。
川嶋は、明日の練習前に俺のテーピングを自分にやらせてほしいといった。
俺はそのことの真意がわからない。
今日はおは朝で蟹座が1位だったというのに……
わからないことだらけなのだよ。