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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い



桃井「エレナ~!ちょっとこっち来て~!」



桃井に呼ばれハッとする私。


「はーい!」



慌てて彼女の元へ走っていくと、桃井はニヤニヤした顔で私に抱きついた。



「わっ!さつきっ?!」



桃井「ね…… エレナと赤司くんって付き合ってるの??」



彼女は私に小さな声で話しかけた。
その言葉に私は顔に熱が集まるのを感じた。



「なっ!?何それっ……つ、付き合ってないよ!」



私は慌てて否定すると桃井はがっかりした様子だった。



桃井「え~~違うんだぁ。赤司くんのあんな顔見たことなかったからそうなのかと思ってた。じゃあ、エレナの彼氏はどんな人~??エレナの彼氏だから相当なイケメンでしょ!?」



「え?いないよ……?私、モテないしね。」



私が首をかしげて答えると桃井は驚いたようで目を見開いていた。


桃井「えっ彼氏いないの?!」


体育館に桃井の大きな声が響き渡った。



「ちょっ!?さつきっ!声大きいってば///!!」



私は慌ててさつきの口を手で塞いだ。
桃井は顔の前で両手を合わせ、ごめん、というジェスチャーをした。


桃井「ごめん!ビックリしすぎて大声出しちゃった……つかエレナがモテないわけないじゃん!?だって、今だって一軍メンバーの殆どがエレナのこと意識しちゃってるよ?!」


「や、それは目新しいからだって!きっと私よりさつきの方が男の子にモテるタイプだよ♪さつき、可愛いもん♡私が男だったら口説いてるね~」


桃井は顔を赤らめ、私をギュウギュウと抱き締めた。


桃井「きゃー嬉しい♡私も男だったらエレナに惚れちゃう~♡」



私たちは女子トークで盛り上がりながらもやるべき仕事を淡々と終わらせ、着替えに向かった。




「えっ!さつきって青峰くんの幼馴染みだったんだ~!付き合ってるのかと思ってた。」


私の言葉に桃井はあからさまに嫌そうな表情になった。


桃井「はぁ~?あんなヤツ彼氏とか絶対無理!つか、私も彼氏いないしね。……それに、大ちゃんはエレナのこと気になってるみたいだし♪うふ♡」


「気のせいだって!私はさつきがフリーとか信じらんないよ~!」



女子トークは尽きることなく……



私たちは1日で親友になったのだった。

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