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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


_____その頃の虹村たち




監督「赤司…お前から聞いていた彼女の能力__洞察力、観察力、記憶力とどれも予想をはるかに越えていた。初見であるにも関わらず、あのような短時間でそこまで視れるとは私も些か驚いたよ。…是非その力を帝光の勝利のために使いたい。いいね?」



赤司「はい。俺もそのつもりもあって連れて来ました。…エレナにはチームのために頑張ってもらおうと思います。」



虹村「あの…そんなに凄いんでしょうか?…… 川嶋は…。」



監督「あぁ、凄い。……そうだな。虹村、右手の中指を見せてみろ。」



虹村「へ?右手の中指、ですか?」



監督の真意が分からず虹村は首をかしげるが、言われた通り右手を監督の前に出した。



監督「………なるほど。刺さくれか…赤くになっているな。これのせいで少しパフォーマンスが落ちていないか?」



虹村「…確かに、時々これに意識を取られるせいで万全ってわけではないですが………って、何で、右手の中指って知ってたんですか?!」



虹村は驚き、目を見開いた。



虹村「ま、まさか……川嶋は……これに気づいてたんですか?!」



監督が頷くと虹村は信じられないという顔で彼女のいる方を見つめていた。



赤司「……彼女の能力はこんなもんではないですが…以前NBAの試合を一緒に観に行った時、事前に見ていた選手の身長などの基礎情報や過去のプレーなど全て記憶していました。その上で、試合中の選手の様子からドリブルやシュート、フェイントなどの際の微妙な癖や目線の動きなど見抜き、それぞれの選手のデータとして今でも記憶しています。」



虹村「…なっ?!」



監督「…素晴らしい。確か桃井が情報収集に長けていると赤司から聞いたが、桃井と川嶋の二人が組めば帝光は情報戦についても他校より秀でることとなる。…赤司、彼女はアメリカから日本に完全に帰国することは有り得ないのか?」



赤司「現時点では判りかねます…ですが、彼女の話から考えると来年の4月に合わせて日本に単身帰国し、帝光に入学すべく親へ働きかけているようです。」



監督「…ふむ。そうなれば、我が校にとってかなりの強みを得ることとなるが…まあ良い。とにかく彼女には今年の全中制覇の強力なサポーターとして機能してもらおう。」
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