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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


虹村「よーし、じゃまずはペアになってストレッチいくぞー!」




虹村さんの声にハッとし、階段に足を向け、2階へとたどり着く。


上から見下ろすと、彼らはペアになりストレッチをしていた。


「ん~~さすが、一軍!筋肉の質がいいなぁ~♪」



私には"癖"がある。
バスケをしている人を見るとついやってしまう。


身長と体重からくる体への負荷のバランス。
筋肉の質とそのしなやかさから発揮される跳躍力、瞬発力、柔軟さ。
ボールに触れる際の指の力の入り具合。
走る際の重心の取り方と足の運びかた。
シュートやパスの癖など………


観察し分析したものを自分の頭の中に記憶する。
データバンクのようなものを作ってしまう癖。


実はバスケに限っての癖だったりする。
でも、一度見て、覚えたことは忘れない。



赤司はこれは天性の才能だと言った。

いつか、生かせる日がくるだろうか?



ストレッチが終わり、走り込みから帰ってくると、休みなくシュート練、パス練と続いていく。



「あ、あの紫頭の人……背、高いな…バランスとれてるけど骨格的にはまだ伸びるよね…一年かな?ジャンプ高いなぁ……でも左足、何か違和感あるかも……」

「あれ?虹村くん、右手の中指どうしたのかな…。パスもシュートも普通に出来てるけど中指のせいで少し力んでる…?」

「あの緑頭の眼鏡の子は…あのテーピング、巻き方少し変えるとさらに伸びそうだなぁ」

「ん~~でもやっぱ征くんは凄いなぁ!背は大きくないけど総合的なバランスのよさは群を抜いてるわ」

「ん?あの肌が黒めな子…彼も一年かな?あー彼いいなぁ。あれだけの足のバネと重心のズレの無さ。彼はスーパープレーヤーになれるね」


私は練習風景を独り言を呟きを言いながら夢中になって観ていた。




今、彼らはスリーメンを順々にやっているところだった。




そんな私を見つめる一人の初老の男性。


男は瞬きもせずに選手たちを見つめる彼女を少し後ろから見ていた。

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