第2章 出会い
【虹村修造】
「__虹村主将っ!練習頑張ってくださいね♪」
赤司が連れてきたのは、とんでもない女だった。
白く透明感のある肌
ゆるゆると巻かれた柔らかそうな髪
大きく、綺麗な緑の色をした二重の目
長い睫毛と筋の通った鼻
ふっくらとした綺麗な形の唇___
耳に心地よい綺麗な声
あいつは頭の先から足の先まで全てが綺麗だった。
初めて見た時は思わず息をするのも忘れるほどの衝撃。
ドキドキなんてもんじゃねぇ……
あの時、完全に持ってかれた………
まさか俺が………
一目惚れってやつをしてしまうとは
青峰「__テンっ!主将っ!」
青峰の声にハッとし、振り返るとそこには1軍の奴等が揃いも揃って俺のところに集まっていた。
虹村「うおぅ!?な、何だぁ?!オメーら!」
驚く俺に青峰と灰崎が目を爛々とさせ迫ってきた。
青峰「だ、誰なんですか?!あの女…///!」
灰崎「ちょっ!あれはヤバイレベルでしょ!?見たことねーくらいの美人っすよ!!しかも、赤司が連れてったけど赤司の女なんすか?!」
二人の言葉を皮切りに他の奴らまでガヤガヤし始めたので、俺は大きく息を吸いこむ。
虹村「うっせーっつってんだよっ?!あ"ぁんんっ?!」
一括するとようやく大人しくなったので、改めて説明をすることにした。
虹村「あー…彼女は___」
赤司「彼女は川嶋エレナ。俺の幼馴染みです。皆さんにご迷惑はお掛けしませんので、見学だけさせてやってください。」
虹村「……だ、そーだ。」
……幼馴染み……か……
じゃ、彼女ってわけじゃないんだな………って!!
俺っ!
何考えてんだよっ////!?
くそっ……本当、調子狂う……
だぁーーっ!
もう!めんどくせぇ!!
虹村「__オラ!ストレッチ始めんぞー!!」
とやかく考えんのは後にして、今は練習をしっかりやんねぇとなっ!!