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【黒子のバスケ】君を見つけた

第2章 出会い


【赤司征十郎】



エレナが体育館に入ると、彼女に気づいた選手が1人、また1人と動きを止めていった。
そして一様に皆、彼女の方を向き、黙り込む。




赤司はすぐにその事に気付くが、肝心の本人は全く気付いてはいない様子だった。




体育館の端を歩いているだけなのに、彼女の一つ一つの動き全てが優美で、まるで彼女の周りだけスポットライトが当たり、キラキラと光ってるようにさえ感じてしまう。




赤司(………ただ歩いているだけで、これ程までに人を惹き付けるとは………この先心配だな。)



赤司「こっちだ。」



俺が手招きすると、彼女は小走りでこちらに近づくと、軽く頭を下げた。

俺の隣にいるコーチと虹村主将は目の前の彼女を前に目を見開き固まっていた。



赤司「彼女が俺の幼馴染みの川嶋エレナです。……前日お話しした通り、夏の間、見学させてやってください。エレナ…?」



「初めまして、川嶋エレナです。無理いって見学させて下さりすみません……夏の間は日本にいるので、もし、お手伝い出来ることがあれば、何でもします。よろしくお願いします!」



彼女がふわりと笑うと、二人が息を飲んだ。



赤司「……見学は2階からでいいでしょうか?……コーチ?」



俺の言葉にハッとしたコーチは彼女から目をそらし、別に構わない、とだけ言うと去っていった。

虹村主将は顔を赤くし、ソワソワと落ち着かない様子だった。
その姿に俺は小さくため息を着く。



虹村「お、俺は…2年で主将の、に、虹村だ。よろしく…… 川嶋。」



動揺している虹村に、エレナは笑顔を向けた。



「はいっ!こちらこそ、よろしくお願いします。虹村主将♪練習、頑張ってくださいね?」



首をかしげて言う様はとても愛らしく、虹村は耳まで顔を赤くした。



赤司「……さあ、2階はあっちだよ…エレナ。もうすぐ部活も始まる時間だ。あまり主将に時間を取らせてはいけないよ?」



「あっうん!……お時間取らせてすみませんでしたっ」



虹村「……おう////。」




赤司「さ……行こうか。」




俺は彼女の手を引き、2階へと導く。



___エレナは、俺のモノだ。

他の奴等は、惚れるだけ無駄だろう?
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