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【黒子のバスケ】君を見つけた

第3章 夏が始まる


虹村「お前らの活躍もあり、俺たちは無事に全中優勝という名誉を勝ち取った。まぁ明日からは来年の全中に向けまたハードな練習が待っているわけだが…………とりあえず、皆お疲れさんっ!乾杯っ!」



全員「かんぱーいっ!!」




全中優勝という輝かしい結果を残した赤司ら1年レギュラーと虹村、桃井の6人はお祝いパーティーをあげるべく エレナの家へと集まり、例のごとく エレナの手料理を囲んでの乾杯をした。



「でも、本当にみんな大活躍だったねぇ!応援してるだけなのに興奮しちゃった。」



隣でガツガツと食べ物を頬張っていた青峰が、突然ゴホゴホとむせ始めた。



「えっ!?大輝大丈夫?」



心配になり背中を擦っていると、反対隣に座っていた赤司がため息をもらす。



赤司(………青峰のことだ。 エレナ の"興奮した"という言葉に過剰反応したんだろう…。全く……幼稚な奴だな。)



青峰「ゴホッ……ん"っんん……いや、わりぃ。大丈夫だ。(いきなり"興奮した"とか言うから変なこと考えちゃったじゃねぇか…///)」




心なしか赤くなったその顔を片手で押さえながら、青峰は呼吸を落ち着かせた。
その心中は見事に赤司の想像に合致していたことに青峰は気づくはずもなく、今も心配そうに自分を見つめる彼女に視線を向ける。




「……ちょっと落ち着いた?もう、大輝ったら口に入れすぎなんだから。」



彼の思いとは全く違う部分で心配していた エレナに思わず口許が緩む。




青峰「ほっとけ。俺は腹減ってんの。」



緑間「青峰、食事というものはしっかり噛んでから飲み込むものなのだよ。さっきっから見ているとお前は噛まなすぎなのだよ。噛むことによって脳が活性化され___」


青峰「いちいちうっせえな。お前は俺の母ちゃんか!!」




緑間「ムッ…!だからお前は馬鹿なのだよ。全く……それに俺はお前のような子どもはいらん!!」



青峰「へーへー。俺もお前が親なんて死んでも嫌だね。」





一発触発状態の二人に対し、赤司が静かに口を開いた。





赤司「……いい加減にしろ。せっかくの飯が不味くなる。」






ピシャリと、いい放たれた言葉によりシンと静かになる二人。







紫原「ねーねー。デザートってあるの~~~?」

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