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BSR短編集

第11章 嘘つき 家康



「あっきた」


Date 08/19 09:01
From 家康
Subject
_______________________________
あぁおはよう
よかった!暇だったか

ならばワシの家に来ないか?
今日は誰もいなくてとても静かな
んだ。
も、勿論無理矢理という訳じゃな
いし、他にいいところが思いつか
ないだけで…
何処かいいところはないか?



思わず最後に一齧りしようとしていた食パンのかけらを落としてしまった。

「い、家康の…っ?!!」

本当はがっつくほど行きたい。だがここででは行きますなんて言っては変な女だと思われてしまうのではないかとは携帯の画面を睨み付けて考え込んでいた。
しかも友達とはいえ男の家に上がるなんて…とどこかの赤い初心男のような考えもあったというのは嘘ではない。

「どうしよう、行きたい、あーでも、あー行きたい」

は震える手で文字を打つ。


Date 08/19 9:14
To 家康
Subject
_______________________________

お、お邪魔してもいいなら…
なんかお菓子持っていくね!

何時くらいがいいかな?
1時過ぎくらい?



「はぁあぁぁああ」

大きくため息をついてソファに身を投げ出した。





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