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月が綺麗ですね【鬼灯の冷徹*BL】
第1章 月見夜の灯火
「ねえ、鬼灯。」
「………珍しいこともあるものですね。
貴方が私の名を呼ぶなんて。」
「気分だっただけ。
………ねえ、綺麗だね。」
「────何が」
「月。真ん丸で………。
月が、綺麗ですね、だっけ。」
へへ、と笑う目の前の美しい神に、
私は小さく答える。
「何を今更。
…………貴方と共に見る月は、
何百年も前からずっと、綺麗なままですよ。白澤さん。」
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