• テキストサイズ

水玉DAYS☆黒子のバスケ

第7章 さよなら。


シビレを切らしたように
黒子くんがめずらしく声を荒げた。

「男だろ!伝えたい事ぐらいはっきり伝えろ!!!」

その黒子くんの一喝に
私も火神もぽかーんとした。

一喝すると、黒子くんは溜息をつきながら
どこかへ去って行った。

「…っぷは。火神ださい。黒子くんに怒られてる。」
私はクスクスと小さく笑う。

「…っな!うっせーよ。」
火神は私をじっと見つめた。

「久しぶりだね。…この間は…助けてくれて…ありがとうね。」

「…なんであの時…飛び出して行ったんだよ。」
火神は不満そうにそう言った。

「…なんでだろうね。用件それだけ?私病院戻らないと…。」

私がその場を去ろうとすると
火神が私の腕を掴んだ。

「…もし、俺がWC優勝出来たら…聞いて欲しい事がある。だから…それまで絶対死ぬなよ。」

火神はそう言うと寂しそうな顔をした。

「…約束できない。」

「ばか。約束じゃねぇーよ。命令だ。」
火神は私の頭をワシワシと撫でた。

懐かしいそのゴツゴツとした手に
胸がきゅんとする。

「お前がなんと言おうと…俺はお前が好きだ!絶対に諦めねぇ!!WC終わるまでにくたばったらただじゃおかねぇからな!」

その時の火神の顔は
いつもみたいに自信に満ち溢れた
私の大好きだった表情をしていた。



/ 111ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp