第6章 雲にかくれた月。
「…そ、その、不可抗力だ。わざとじゃない。///」
火神は戻ってくるなりそう言った。
「…?」
私は首をかしげた。
「上下とも…く、くま…なんだな///」
…。
…。
…。
その言葉でやっと理解した。
私の下着の話かっ…。
「うわぁぁぁ!!!////」
私は思わず恥ずかしくなり、
火神の方に駆け寄り、
火神をポカポカとした。
「…だ、だから…不可抗力で…っは!」
火神はそういうと、
私からすごい勢いで離れた。
「…え!?」
私は思わずポカンとする。
「そ、その。とりあえず落ち着け。そして俺に近づくな///」
火神はそういうと、
私に背を向けて座った。
「へ!?な、なんで!?」
私は慌てて火神の方へ駆け寄る。
が、火神は逃げる。
「なんで!?なんで逃げるのー?」
私は火神を追いかける。
「わかった!わかったから、とりあえず止まれ!」
火神がそういうので
私は止まった。
すると、
火神は大きく深呼吸をした。
「その…お前さ、今、下着つけてねぇんだろ?///」
火神は突然そう言った。
・・・。
よく考えればそうだ。
そう思うと突然恥ずかしくなり、
私もその場にペタンと座り込む。